3月11日

なんの前ふりもなく、東京あたふたワークショップに参加させていただくことにした。
朝から結構ウキウキである。実は小生、自分の劇団の次回台本を書くことになっている。
劇団員には口が裂けてもいえないが、台本はまだ一文字も書いていない。
これは前向きな現実逃避である。

開始時刻ぴったりに稽古場へ着く。いるいる、あたふたでおなじみの
メンバー。池野氏、TAIRA氏、太田尾さん、高崎氏。…。
集まりがよいということが本気で羨ましいオイラ…。

この日は太田尾さんのお知り合いの、ワークショップ初参加のSさんも加わって、
人数充実。そのせいかみっちり肉体訓練、発声練習の日となった。
ストレッチや、腹筋、背筋、バランスは良いとして、ブリッジしながらの発声は、
これいかなること。手首が痛いぞ。骨折した古傷が痛む。あるいは年のせいか。

この日は稽古日程の取り決めや、連絡事項に多少の時間をかけた。
こういう事にちゃんと時間を割ける事ってなかなかないなあ、と思って黙って聞く。
優先順位って、つけられそうでなかなかつけられないものだから。芝居に限らず。

いよいよ台本の読み合わせ。あがってきたラストシーンに、みんな興味深々。
配役を変えて、何度かパターンを試す。初見ながら、みなそれぞれの解釈が出ていた
ように思った。「今までにないあたふただね」誰かが発した一言が、印象に残った。(木村)

 *木村さんは、昨年私が舞台美術を担当した劇団いたち隊の公演で作・演出を担当。役者としても魅力的な人物。次回作は9月22.23日に決定とのこと、楽しみだ。
 2000-2001ワークショップ日誌は今回が最終回。引き続き第6回公演「ペコ」稽古日誌をお楽しみ下さい。(江平@管理人)

2月24日

 今日のワークショップは前回同様、基礎練習(ストレッチ・呼吸法・発声など)を行い、その後次回作の脚本を題材にエチュードを行った。自分自身、きちんと練習をおこなうのは半年ぶりのことなのでとてもひとつひとつが新鮮に思え、かつ身体的にはつらく感じた。
 あたふたの基礎練習はどの練習をとっても意識を集中することを要求される。これは実際の演技の中で最も重要なことである。一つ一つの行動・動作がきちんと自分が考えた通りに動かなければ、いつも同じようには演技ができない。その時々で違った演技になってしまうからだ。そうならないために、日頃から身体のあらゆる部分を意識して動かす練習をするのである。これはなかなか難しい。例えば胸だけを動かそうとしても、日常ではそれだけを使う動作は少ないので、イザやろうとすると肩も動いてしまう。また腰を回すのは簡単だが、おなかを回すことは難しい。だいたい日常生活でおなかだけをまわすことはほとんどあり得ない動作だからだ。実際そこまではできなくてもいいが、とにかくそれぞれの部分に意識を持つということである。自分はほとんどこなすだけで終わってしまったので、今後はきちんとできるようにがんばりたい。
 後半は、次回作の脚本から短い会話や動作といった一部分を抜き出して演技をした。ただ演技をするのではなく自分の想像力を働かせて自由に設定やキャラクターを考え、見る側を意識して演技をするのである。今回は自分を除き5人の参加者がいたのだが、1つの脚本でも5通りの演技を見ることができた。それぞれ個性が出ていてとても興味深いものに出会った。これはかなりの収穫となった。、これから公演に向けて、これらの練習の内容を噛みくだきながら、ひとつひとつ大切にそして丁寧に取り組んでいきたい。(高崎) 

この前の日誌へ                第6回公演「ペコ」稽古日誌へ

 ここは劇団東京あたふたのOriginal Web Site「Tokyo Atafter」です。

[ABOUT US] [NEWS] [HISTORY] [MEMBERS] [GUESTS] [DIARY] [LINKS] [LIBRARY] [UP DATES] [GUEST BOOK]