9月14日

一気の寄りで曙を土俵際に追い詰め、もうすこしで寄り切れるというところで私は必死に掬い投げを打つがそこはそれ引退したとはいえ一時代を築いた元横綱、俵に足が掛かったところで懸命に堪えている。なかなか土俵を割らない元横綱に対し私は思わず足を使って押し出そうと試みる。
すると客席から「けらないで〜けらないで〜」という声援が。
ハッと気づくと、声の主は傍らで寝ている妻だった。

通しは先週終わってしまい、きょうは特に何もしなかったので
ある日の夢日誌より引用。(TAIRA)

*写真は9/13のもの。左が大澤、右はQui-Ta。私はこの日出席できなかったのでどのような稽古だったか知らないのだが、「特に何もしなかった」とは何たることだろうか。もっと気を引き締めてもらいたいものだ。(江平@管理人)

9月7日

 本番まで2か月を切る。
 今日、第1回の通し稽古を決行(ビデオ撮影あり)。
 とはいえ、まだ脚本を手放せない役者もちらほら。
& 脚本を一瞬たりとも手放せない私。
 ギャラリーからの率直な感想を聞いた後、
ビデオを観ながら自分の演技をチェック。
 まあ、これから、これから。
ってことで、リニューアルした私が
来週だか再来週だか・・・に誕生することを期して、
居酒屋を後にしたのであった。(Qui-Ta)

*写真は左が平戸、右は江刺。撮影したビデオは、自分の演技を客観的に確認するためのもの。普段見たことのない自分の後ろ姿や横顔を見て「思っていた以上に髪が薄かった」「髪が白かった」と驚愕する者も。(江平@管理人)

8月30日

 先日出勤の電車の中で、少年ジャンプとか少年マガジン系の漫画雑誌を音読し、1回しか音読していないのに即台本(雑誌)を離し、2,3個の台詞で独り芝居をしだした少年に遭遇しました。でもすぐに降車していったので、その独り芝居は一瞬で終了してしまったのでした。
 これはある日の日記でした。

↓↓では8/30の日記をどうぞ。↓↓
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いよいよ私の右ヒザ完治を二日後に控えた8月最終土曜日に新発見です!
演じるキャラクターが何を考えているのか、喜んでいるのか悲しんでいるのかをお客に分かってもらうには、
演じる自分自身が本当にそういう気持ちにならないと伝わらない・・・。
少なくとも私はそういうタイプの役者だと思っていた。そりゃあもう、疑いなく。
っで今日も、グルグルグルグルぐるぐるぐる想いを巡らせながら演じていたのですが、
どうも私自身がグルグルグルグルぐるぐるぐるぐるしているように見えていたらしい。
なーーーんにも考えず頭を白紙の状態で演じた方が、
私が伝わって欲しいと思うカタチに見えているようだった。こりゃあ、新発見でっす!
私自身が頭空っぽ人間であるようには見えていなかったんだな。
もっと客観的に自分の役やストーリーを分析するようにしなくては。
お客さんを置いてけぼりにしてはなりませぬ。
明日の稽古は私が右ヒザ負傷者として生活する最後の日。
みんなで声高らかにカウントダウンといきたいところである。(大澤)

*大澤は6/1に右膝を負傷。その時「全治3ヶ月」の診断を受けていた。写真は左からTAIRA、大澤、江刺。演じる役柄の思考や感情を理解し、それを自分の中に再現するのは演技の基本的な方法のひとつだが、その方法にばかりに力を入れ過ぎると、演じる役者自身の冷静さが失われ独りよがりな演技になってしまう危険がある。意識の分散と客観性が大事だ。(江平@管理人)

8月23日

今日の稽古は辛かった。
体力的にではなく精神的に。いわゆるブルー。
相方が一生懸命、役柄や演技について語ってくれ、身体で示してくれた。にもかかわらず僕はそれに対して自分の意見をいうことができず、演技をすることもできなかった。
更に演出家などから、矢継ぎ早に詰問された。
・君は稽古をしていて楽しいのか?どうすれば楽しく稽古できるのか。
・稽古は何をする場だと思っているのか?
・役者ともっとコミュニケートしないといけないのではないか?
・稽古中は疲労困憊するほど真剣勝負すべきではないのか? などなど。
さいごに、「君は今後どういうスタンスで稽古に望むのか」という質問に対し、演技について自ら提案する能力が低い私は、『言われたことはすべてやる』こととした・・・。(矢野)

*稽古では演出家はもちろん、一緒に演技をする役者や他のスタッフからも様々な指示、要望、助言が出される。それに対して、自分はどうしたいのか、自分なりの意見を言葉なり演技なりで提示しなければならない。
 この日は恋人同士の役柄である矢野と大澤に、ディスカッションしながら自主稽古する時間が与えられたのだが、矢野はなかなか自分の意見を示すことができず、黙ってしまう。一方で相手の要望どおりに演技することにも抵抗があるようで、なかなか稽古が進展しない。本番までに残された稽古時間はもうそう多くない。演出家は退路を断つ作戦に出たようだ。 (江平@管理人)

8月17日

 今日は矢野が遅れて参加することになった為、脚本の内容について「会議」が続いた(私的には会議なのだ)。先日出されたダメに加えて、今日は寝不足。精神的プレッシャーに弱い私は煮え煮えだ。遠くで進行する頭のよさそうな会話を尻目にちょっとうっとりしていると、すかさず演出家から話を振られほとんど意味不明の発言をしてどつぼにはまる・・・。
 夕方矢野が到着し、保留になっていたシーンなどが進行。稽古中何度か中断し、またしても「会議」となる。会議中役者各々の恋愛観・トラウマなどが表出し、興味深い・・・。
 私はといえばこの期に及んで自分的に一本スジが通らずなんだか混乱。大丈夫なのか?アタシ。稽古が進めば進むほど大いなる不安と向き合う・・・。
 再三のダメ出し後、満面の笑みで「頼みますよぉ〜」と言った江刺を初め、他のメンバーの怒りがレッドゾーンに入らないように、うっし!気合いだ!(平戸)

*写真は左からQui-Ta、TAIRA、矢野、平戸。矢野はお盆休みを利用して訪れた南の島からの帰りの船が、台風のため遅れていた。南の島に行って来ただけでも妬ましいのに稽古に遅刻して来たとあって、皆(私だけ?)に冷たくあしらわれていた。(江平@管理人)

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