

稽古は最終局面にさしかかりました。科白ダンドリが一通りはいつているのは当然なのですが、練り上げるのはまだここからです。
ただ私には、下種の後知恵ならぬ「(月)の後知恵」というのがありまして…
千穐楽終わつた翌日の月曜に、それまでまつたく思いもよらなかつた「あの科白こう言えばよかつた」「あの場面なんでこうしなかつた」を、職場で突然幾つも思いついてしまうのです。でも手遅れです。
何年も前からわかつているので、そうならないように毎回懸命にあれこれ思索を廻らし、乾いた雑巾を絞るようにこれ以上はもう出ない、というところまでがんばるのですが…
どうせ今回もそうなるなきつと。
(多比良岳史)
さすがベテラン役者らしい苦悩です。
役者だけでなく、芸術に携わる人は覚えがあるのではないでしょうか。
「どうせ今回もそうなるなきつと。」と思いつつ、最善を尽くしたいのも同じです。
(江平@管理人)
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