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『獏のゆりかご』稽古日誌 第13回(最終回)(2019.11.17)

こんにちは、宮村役の松尾真樹です。

今週は本番前最後の稽古でした。
そしてこの稽古日誌も最終回。

最終稽古といえどもまだまだより良いものを作りたい。
充実した稽古となりました。
本番まであと少し。
わずかな時間でもできる事はないかと模索中。
そうやって考えて積み上げたものを全部手放して本番は思いっきり楽しみたいと思います。
わたしにとって稽古場は自由になれる特別な場所でした。
ありがとうございました。

もうすぐ小屋入りです。
あのセットが立ち上がるのが楽しみでしょうがない!
ワクワクするゼッ!!
お楽しみに。

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
それでは劇場でお会いしましょう〜

(松尾真樹)

この最終稽古の土日は私は稽古場に行かず、大道具や置き道具の作業をやっておりました。
写真は大道具製作会社C-COMさんに製作をお願いした大道具の色塗り作業を自分たちでやっているところ。写っているのは、手伝いに駆けつけてくれた二村悠理です。
そして今日はすでに小屋入り!
おかげさまで順調に舞台も組み上がり、明日はいよいよ初日です!
皆さんのご来場をお待ちしています(^_^)/

(江平@管理人)

『獏のゆりかご』稽古日誌 第12回(2019.11.10)

(写真左より太田尾暁子、笠原直樹)
(写真左より関谷誠、松本紫、笠原直樹、高崎賢一郎、太田尾暁子)
(写真左より松尾真樹、高崎賢一郎、関谷誠)
(写真左より堀真幸、南真由香)

稽古日誌をご覧の皆様。
平素より大変お世話になっております。堀真幸でございます。

本日は朝から夜まで稽古でございました。
もうここまできたら細かい話は語るべくもございません。
気合と根性。気合と根性でございます。

ただ一つ、申し上げるならば。
本日の仕上げは衣裳・メイク・小道具アリの通し稽古でございましたが、
幸いにも劇中においてお弁当を大変美味しくいただく事ができました。
これもひとえに稽古日誌をご覧の皆様のおかげでございます。
ありがとうございます。誠にありがとうございます。

このご恩を劇場にてお返しすべく、精進してまいる所存にございます。
是非ともご来場いただきたく、お願い申し上げます。

(堀真幸)

この日は私が稽古に参加できる最後の日だったので、写真をいつもより多く載せております!
(翌週の最後の稽古日は大道具作業のため)
お弁当、美味しく頂けたようで良かったです。願わくば本番は、食べる姿も美しくあって欲しい。
堀の精進に期待です!

(江平@管理人)

『獏のゆりかご』稽古日誌 第11回(2019.11.3)

(写真左より松本紫、太田尾暁子、笠原直樹、松尾真樹)
(写真左より堀真幸、笠原直樹)

おはようございますー、菅原役の笠原ですー。
はやいもので2回目の稽古日誌の担当が回って来ました〜。1回目の時は暑かったのを覚えてますが、今はだいぶ涼しくなって来ました(^。^)
そんな訳で、なんと、あと何週間で本番となります。はやいですね〜。思えば一年前ぐらいから台本の読み合わせから始まって、筋肉体操なんてやってたのが遠い昔のように思えます(アレは嫌だった)。
ただ、泣いても笑ってももうすぐ本番、そして芝居の公演は一期一会、この同じメンバーでまた公演をする事は多分ないと思います。だからこそ、あとはこの最高の皆で最後まで駆け抜けるのみ。
演出のはたのさんが何ヶ月か前に言いました。『ギアをあげろ』と。
ラストスパートはトップギアで行きたいと思います。
そんなこんなで、最後までよろしくお願いします〜。

(笠原直樹)

ほんと涼しくなりました。
まだ「寒い」という域には入っていませんが… 寒がりの私としては、公演が終わるまでは寒くならないでほしいなあと願うばかりです。
筋肉体操、楽しいじゃないですか。
「筋トレでキツくなった時は、頑張るか、頑張れないかではありません。頑張るか、ちょー頑張るかの二択で考えて下さい。」
などの名言は、芝居にも通じるものがあります。
あと少しで全てが終わるからこそ、私もトップギアでちょー頑張りますよー。

(江平@管理人)

『獏のゆりかご』稽古日誌 第10回(2019.10.27)

(写真左より堀真幸、太田尾暁子、高崎賢一郎)

太田尾です。2巡目入ります!
今週は10月最後の稽古でした。あと何回稽古できるでしょう…。あ、焦る…。
さて、今回は小道具のおはなしをすこし。
あたふたでは、毎回何かしら食べ物が出てくるのですが、今回は「お弁当」です。
用意する担当は最年少の南ちゃんと最年長の私です。母娘ほど歳が違うんですわ。びっくり。
まあ、私のお弁当は自分で食べるのでテキトーですが、南ちゃんのお弁当は堀くんが食べるので、食べやすいように色々工夫しているようです。若い女子のお弁当食べられるなんていいなぁ。堀くんよ、羨ましいぜ!
そんなこんなで、来週は通し稽古です。がんばろー!

(太田尾暁子)

えっ今回の公演、太田尾が役者最年長なの??最年少が南なのは承知でしたが、最年長は意識していなかったです。びっくり。(ちなみにスタッフも含めると更に年長な者は複数います)
子どもが小さい時期は制作として参加していた太田尾ですが、前回公演で15年ぶりに役者復帰しました。とてもうれしいです。これからも、様々な事情で舞台から離れていた人、役者から離れていた人が戻ってこられる場所でいられたらと思います。
さて、堀は劇中で決まった時間内にお弁当を食べきらないといけないので、結構大変。昨日の稽古では食べるのに必死さが滲み出てしまい、「彼女が作ってくれたお弁当なんだからもっとうれしそうに食べないと」とダメ出しされておりました。本番ではうれしそうにおいしそうに食べられますように。

(江平@管理人)

『獏のゆりかご』稽古日誌 第9回(2019.10.20)

『獏のゆりかご』初日まで:ちょうど1ヶ月前!

ついに、「ひと月前」が現実になってしまいました。

自分が『獏のゆりかご』の稽古に参加してから4ヶ月。
毎週の稽古でうまく演技できず、
「こんどこそ・・こんどこそ・・」
と言ってきたけれど、もう、その「こんど」が残り少なくなり、
演ずる役としての姿や内面をアウトプットしなければいけない時期になってきました。

ひと月前となった今日は、2回目の通し稽古でした。
通し稽古とは、芝居のはじめから終わりまで全く止めずに行う稽古のことですが、
今回の通し稽古は、全員本番と同じ衣裳を着て臨みました。

さすがに衣裳を着ると「ある程度」それっぽく見えるので、
役者としてはテンションが上がります。
この日は、小学校のコミュニティスペースをお借りして稽古をしたのですが、
同じ日にその小学校の運動会があり、
下校する小学生3〜4人に変わった(?)衣裳をまとっている役者がとり囲まれ、
ワイワイからまれるという楽しい場面がありました。

さて稽古に話を戻すと、
今まで練習してきた、人間関係や感情の機微について、
波長や雰囲気を作り出せるかどうかがひとつの通過地点ですが、
できたところもあれば、できなかったところもあった感じでした。
少しは前進できたかなと思っています。

これから本番までの短い時間で、これを土台として、
より深く、より細かくつくり込めるよう
みんなでがんばっていきますので、よろしくお願いします!!

(高崎賢一郎)

今回の芝居で太田尾演じる岡田の元夫、越野を演じる高崎。実は2001年の第6回公演『ペコ』でも太田尾と高崎は恋人同士の二人を演じていたのですよね。その頃と変わっていないところ、変わったところ、舞台に生かしてくれたらと思います。
『ペコ』での二人は劇中で悲しい結末になってしまうのですが…。今回の二人はどのような結末を迎えるのでしょうか??ご注目ください(^_^)

(江平@管理人)

『獏のゆりかご』稽古日誌 第8回(2019.10.13)

(写真左より関谷誠、太田尾暁子、松尾真樹)

『獏のゆりかご』初日まで:あと40日

―「ひと月前」という言葉が現実感を持って迫ってきました。

1ヶ月を切るとスタッフワークも定まってきて、キャストの外堀は埋められていきます。
創造性に身を任せて自由に作り続けられる時期はあとわずか。
役者たちは、いよいよ役の内面に深く潜ろうとしています。

『獏のゆりかご』は、大人たちの小さな秘密が暴かれる、ある半日の物語。
その秘密を秘密たらしめているのは、役のもつ苦い思い出や捻じれた関係性。
しかしこれを作るためには良い思い出や良い関係性も必要。
ここを演ずるため、この日は役者同士、演出役者間でのディスカッションが繰り返され、相手役との共通認識を深めていく作業に終始。
この視点で考えるとどうか、この瞬間はどんな状態なのか。
などと思考を巡らし重ね合わせる。

思い出と関係性。そこから発生する羞恥心、自尊心、虚栄心、遠慮に不安。
これらがあるから秘密にしようとする意志が生まれる。
秘密にしようとすることで初めて秘密は成り立つ。
そういった当たり前のことを演技で成り立たせるために必要なことは多岐に渡り。
台本を足掛かりに想像を広げ深め土台とし演じてみる、また立ち返り想像しなおす。と、それを繰り返す。ひたすらに。

こういった役作りをしていると、人間の単純さ複雑さを思い知らされます。考えれば考えるほどあっけない動機が見えたり、絡み合い飛躍する機微のフローが見えたり。
そして不思議なことに、しつこく考え続けていくとハっとする瞬間が訪れる。
「そうか、これはこういうことか」
と合点がいく瞬間。ブレイクスルー。
そこに到達したときの感覚は、得も言われぬもの。
この瞬間に役と自分の思考がリンクするような。
これはすさまじい快感で、役者の醍醐味のひとつ。
と思います。

あと40日。

秘密は成立し物語を生み出すのか。
思考と快感の往復の製作は続く。

(文責 江藤役:関谷誠)

外堀を埋めているスタッフの筆頭です。小道具がだいぶ揃ってきて、舞台装置のプランも固まり、大道具製作会社との打ち合わせも進み…靄に包まれていた本番までの道筋が少しはっきり見えるようになってきたかな!?という感じですが、まだまだ油断せず着実に進めていきますよ。役者さんたちの頑張りを舞台で輝かせられるよう頑張ります!

(江平@管理人)

『獏のゆりかご』稽古日誌 第7回(2019.10.6)

(写真左より太田尾暁子、南真由香、笠原直樹、松尾真樹)

はじめまして! 南真由香と申します! 演劇経験は一切無い素人です。
初めての舞台なので、何もわからないなか精一杯頑張っております!
今週は小道具や大道具がたくさん揃い始め、雰囲気が出来上がってイメージしやすくなってきました!
今回のテーマはひとことでは表せない、大人が抱える恋、愛、仕事、夫婦、家族、人間関係、また動物園で働く人たちが触れている動物たち…。脚本が素晴らしい分、役者の表現力がより必要な作品だと思っております。
役者たちも全力で楽しみながら、お客さんも楽しませられるようにみんなで頑張っていきます!
以上、南真由香でした!

(南真由香)

今回の公演の役者・スタッフの中で最年少、しかも初舞台の南。今年の春に就職、上京したばかりですが、頑張っております。
南が歳上の役者たちから本番に向けての心構えや仕事と芝居の両立についてなどいろいろ学ぶ一方で、我々も「今の若い人ってこんな感じなんだ〜」といろいろ勉強になります。まあ「今の若い人」の典型が南だとは思いませんが…。
てなわけで、ある種の異文化交流の場となっている稽古場です。

(江平@管理人)

『獏のゆりかご』稽古日誌 第6回(2019.9.29)

(写真左より笠原直樹、松本紫、高崎賢一郎、太田尾暁子)

ご無沙汰しております。松本紫(まつもと ゆかり)です。 初めましての方は初めまして。名前と顔だけでも覚えて頂ければ幸いです。
さて、今週も稽古。土曜日は人数少な目、日曜日はオールスターと、毎回みんながいるわけでは無い。大人は色々大変だ。でも、そんな大人だから出来る脚本。大人じゃなきゃ出来なくね?な脚本。大人になっても青春はあるんだ!!大人の青春ってどんな感じなんだろうか?甘酸っぱいだけじゃない、エグミも苦さもある青春。やっぱり大人は色々大変だ。 でも、青春ってやっぱり楽しいよね。
衣裳さんとしては、大物がまだ出来上がっておらず。果たして無事に出来上がるのか甚だ分かりませんが。大人だから頑張ろう。

(松本紫)

松本は役者のほかに衣裳も担当。仕事や家事の合間の作業、お疲れさまです。私も舞台装置やら制作やらこの稽古日誌更新やらなんやら…仕事やら家事やらなんやらの合間に進めるもののなかなかスピーディには進まず気は焦りますが、一歩一歩頑張ります。この週は置き道具のテーブルやら椅子やらが決まったのでほっと一安心。進んでる!進んでるよ!

(江平@管理人)

『獏のゆりかご』稽古日誌 第5回(2019.9.23)

(写真左より関谷誠、松尾真樹)

こんにちは、松尾真樹です! あたふたへの参加は2回目。6年ぶりの舞台です。
今週は、久しぶりに全役者が揃いましたー! パチパチ!!みんな揃うと嬉しいね、楽しいね!音響さんもきていただいて録音したり音作ったり。 みんなで作っていくんだなー!と士気が上がります。
そして今週は第1回通し稽古もありました! 今までシーンごとで稽古してきたものをベースに最初からノンストップでやります。 ワクワク。ドキドキです。
通し稽古は全体の目指していく方向や個人の課題が見えてくる楽しくて怖い稽古ですね。 今回も沢山の気づきややりたいことが出てきたんではないでしょうか! これからどんどん、変化&進化して行きますよ!! お楽しみにー!! 松尾真樹でした!!

(松尾真樹)

日記中音響への言及がありましたが、最近稽古場での音出しがスマホで行われるようになりました!
今更?と思う方もあるかもしれませんが、あたふたの稽古場では最近まで30年もの?のCDウォークマンが活躍していたのですよ。これが壊れたらどうするんだろう?CDウォークマンまだ売ってるの?と心配していましたが、杞憂でした。時代も人間も、どんどん進化しているのでした。
さて第一回通し稽古も終わり、全体が見通せた稽古場です。あと二ヶ月弱、頑張っていきますよー!

(江平@管理人)

『獏のゆりかご』稽古日誌 第4回(2019.9.16)

(写真左より南真由香、堀真幸)

皆様こんにちは。 このたび東京あたふたの公演に出演することとなりました、堀真幸(ホリマサユキ)と申します。 以後お見知りおきの程よろしくお願いいたします。
…なんて挨拶を5年ぶりにさせていただいております。 すなわち東京あたふたには5年ぶりの出演となります。 さすがに5年ぶりともなると初舞台も同然、新人の心持ちです。 初心にかえり、キャストおよびスタッフさらにはお客様にまで、でろんでろんに甘えていく所存です。 改めまして、よろしくお願いいたします。
さて今日は、前回までと比べてわりと細かい演出がつく稽古となりました。 今まで個々の役者が比較的やりたいようにやっていたのですが、芝居ってのはまあ総合芸術なわけで、ほっとくと必要以上にギャグ漫画風だったり少女漫画風だったり劇画調だったりする役者達をひとつの世界に同居させる必要があるわけですね。 そこで演出家のもつ世界観との調整と相成るわけです。
まあ細かい話はどうでも良いですが、きっとお楽しみいただける作品をお届けできるかと存じます。 どうかお楽しみに!

(堀真幸)

えっ、細かい話ももう少し聞きたかったですけど…。
キモい枠俳優として一部に絶大な人気を誇る堀、前回公演は制作としての参加でしたが、今回は再び役者として参加。ますます磨きがかかったキモさを見せてくれるのか!?楽しみです!

(江平@管理人)