2月11日

 久々の天気の良い週末、今期7回目のワークショップだ。

 ストレッチ、呼吸法、発声をした後、「外郎売り」をやった。これは演劇の基本練習で良く使われる歌舞伎の一節だが、早口だけでなく、そのせりふの意味も伝えながらやることが大切だ。今日は、初めての人もいたので、みんなで声をあわせて読んだ。いろいろな言葉や言いまわしが出てきてなかなか難しい。全部読み終わったときには、あごと口が疲れてしまった。

 ひととおりウォーミングアップのあとは、次回作の本読みだ。まだ最初の少しだけだが、やはり新しい脚本を読む時は
わくわくする。次回公演の日程も決まったことだし、みんなもそろそろ気合が入ってくる。社会人や学生をやりながら芝居をやるのは、みんなそれぞれ苦労があるようだが、次回もいいものを作れるようがんばりたい。

 私自身は久々のワークショップ参加だったが、疲れたというよりは心地良い感じだった。(太田尾)  
 *写真は(左)太田尾、(右)TAIRA。 

2001年1月21日

 今年初めてのワークショップ。基礎練の後は、前回に続き座付き作家のQui-Taがワークショップ用にと書いた短い脚本を元にエチュードをやってみる。
 エチュード用の脚本だから、それだけをただ読んでみても面白くない。要はそこからどれだけ想像力を膨らませられるかだ。今回の脚本は「Q&A 金融商品会計」。つまり、ある内容(ここでは金融商品)について説明する者と、される者の会話だ。二人の人物の設定や人物像は、こちらに任されている。典型的な例として「教授と学生」といった設定が考えられるが、次第にイメージを広げて「機長とスチュワーデス」「坊主と社長」など、役者の組み合わせも変えながら、さまざまな設定で短い芝居を繰り返す。もちろん、次第に元の脚本から離れていっても構わない。
 はたから見るとくだらないことこの上なく、ごっこ遊びかままごとにしか見えないかもしれないが、こういうばかばかしい遊びの中で固い頭をほぐしておくのが、実際の公演に向けた稽古以上に大切なことだ。この日は久々に顔を見せた高崎賢一郎や、鈴木章夫、小島みのりなども参加し、バリエーション豊かな演技の数々が楽しかった。(江平@管理人)  
 *写真は(左)高崎、(右)鈴木。高崎が「坊主」、鈴木が「社長」を演じている。鈴木はこの日の夜から出張とのことでスーツ姿、旅支度での飛び入り参加となった。 

12月17日

 照明スタッフとしてあたふたに参加している私。ワークショップや基礎錬は、部屋の隅に陣取って役者達を見守っている事が多いのだが、今回は一念発起。役者達の中に交じっての参加。計6人でのワークショップとなった。
 同じ基礎錬をする場合でも、何を意識して取り組めばいいのかを知っているか知っていないかでは、その精神的な効果が随分と変わってくる。例えば屈伸一つを取ってみても、なぜ「伸ばす」部分と「弛緩する」部分があるのかを頭で「理解して」やるだけで、取り組む側の意識も大きく変わってくる。一つ一つの基礎錬の意味を、ゆっくり丁寧に確認しながら進む。非常に有意義な時間であった。
 その後合流したTAIRAも加え、脚本家Qui-Taが用意した脚本に沿ってのエチュード。某小説中の「配達人」と「失業中の男」の奇妙なやり取りを題材にした、6ページ程度の短い脚本。同じ脚本を読んでも、役者それぞれが読み取ったイメージが微妙に違うのが、エチュードをすることで視覚的に見えてきて面白い。会話の中の何気ない一言が、さらに面白いシチュエーションを作り上げたりと、意外性の面白さもある。それぞれの役者がココロの内に持つ世界を、面白い表現へと昇華させていく。その過程を垣間見れたようで、興味深かった。(舘田)  *写真は(左)TAIRA、(右)松澤。TAIRAが「配達人」、松澤が「失業中の男」を演じている。 

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